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PLA成形物の積層痕は研磨で軽減できるのか?

激安3Dプリンターでも綺麗にプリントできるようになったとは言え、
積層厚0.2mmではそれなりの積層痕を伴います。
造形検証用の試作であればそのままでも全く問題ないレベルですが、
作品として塗装など仕上げを施すには厳しい状態だと思います。
現在、PLA成形物の積層痕を消す方法として、
表面を溶かす方法やコーティングする方法など、いろいろ提案されていますが、
とりあえず最も手軽な方法のヤスリ掛けで挑戦してみます。
ミニオンの表面に刻まれたPLA積層痕を詳しく観察してみると、
サポートが接合していた背面に深く刻まれてますね、、、接合点も凸凹。
Rが緩くなる上面も積層段差が出てます、、、積層厚0.2mmの限界ですね。

(ミニオンの積層痕を観察:下側)
(ミニオンの積層痕を観察:上側)

拡大してみると、やっぱり積層痕すごいですね、笑
場所によって痕の深さもマチマチなので研磨しずらいです。
研磨が必要な箇所の確認と隙間の穴埋めを兼ねて、
とりあえずタミヤのラッカーパテを全面に薄く塗ります。
未処理のPLA表面に直塗りしてますが、パテの食い付きは極めて良好です。
乾燥後に有機溶剤を浸ませた綿棒でパテを軽く拭き取ると、
積層痕の溝など深い凹み部分にパテが残るので、
どこをどの程度削れば良いか目安になります。

(ミニオンにラッカーパテ塗り:上側)
(ミニオンにラッカーパテ塗り:下側)
(有機溶剤でパテを拭き取り:上側)
(有機溶剤でパテを拭き取り:下側)

積層痕が露わになった所で研磨開始、、、
PLAは硬いと言われますが、
プラスチック用の金物ヤスリ、紙ヤスリ240番辺りが、
手早く程良く削れる印象です。
今回は研磨対象が小さいので紙ヤスリは小片にして、
プラ板やタミヤの調色ステックに両面テープで貼り付けて使います。

(工作小道具:ヤスリ)

もし失敗しても再プリントすればオッケーという気楽さも手伝って、
ミニオンをガシガシ削っていきます、笑
造形上の微妙な起伏と積層痕の見分けが意外と難しいですね、、、
うっかり削ってしまいそうです、苦笑
モデリングの段階で強調しておいたほうが研磨時は楽そうですね。

(ミニオン研磨中:上側)
(ミニオン研磨中:下側)

研磨すること数時間、、、その結果が下記写真です。
大きな面の積層痕はまずまず滑らかになりましたが、
彫り込み部分や入り隅にはヤスリが入らないので研磨できず、
積層痕を完全に消すのは無理と悟りました、苦笑
作品として仕上げる場合は、
積層痕も味 (ディテール)として上手く残す方策を練る必要がありそうです。

(ミニオン研磨後:上側)
(ミニオン研磨後:下側)